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長年、添乗員やその予備軍に英語を教えていますが、面白いことにいろいろな英語力の人がいます。
ご自身がどのタイプなのか客観的に見つめなおす参考になればと思い、5つのタイプにわけてご紹介します。
英会話力 初級の添乗員タイプ
<無責任・開き直り型英語力>TOEIC ~450点
学生時代から英語は嫌い。だから今更勉強したくない。
「英語ができなくても海外添乗できますよね?。JSG(日本語ができるガイド付き)のツアーで充分だし、勉強する暇もないんです」
と考えてる。
私なら、このタイプの添乗員と海外旅行には行きたくないです。きっとお客様も同じだと思います。
しかし、意外なことにこのタイプが増殖しています。はっきり言うと添乗員の質を下げてしまっている面々です。
少しでも前向きに素直に仕事として英語が必要ということを認識してくれるとありがたいです。ただし、旅行会社としても使いたくないのが本音です。
<自己満足型英語力>TOEIC 450~550点
海外添乗に出かけた時、自分なりにこのくらいできれば何とかなると思っている人。
度胸があって、単語を並べてなんとか通じさせられる力(昔はこれでもよかった)があり、経験則でこの場はこれで何とかなると思っている英会話力。
これを私は、自己満足型英語力としています。
「通じていればいいのではないですか?」このタイプの添乗員は、英語についてはあまり気にしない人だと思いますが、近年これではなかなか仕事上辛いものがあると思いますので、やはり日々の努力をすべきでしょう。
最大の欠点は、英語においての客観的評価が甘くなることです。
問題が起きたときに、さらに問題を深刻にしてしまう場合があります。
基本的な状況英会話をもう1度身につけることをおすすめします。
英会話力 中級の添乗員タイプ
<自信不足型英語力>TOEIC 450~600点
基礎的英会話力を備えている添乗員で状況英語(場面ごと)はできるようになっている。しかしまだまだ自信を持つことができていない。
このタイプの添乗員は、実践練習を外国人とやることによって自信をつける必要があります。
まじめな人が多いので数と実践をこなしていけば添乗員の英会話力としては合格点をつけられるようになります。
英会話力 中上級の添乗員タイプ
<添乗応用会話レベル>TOEIC 600~730点
海外添乗のプロとしてお金をもらうのであればこのレベルを目指してほしい。
まだ英会話力としては上級レベルには至っていないが、状況英語・問題処理英語など添乗で想定される問題に英語でほぼ対処できる。
私がツアーのお客ならこのレベルの添乗員と旅行がしたい。勿論、英語力だけで添乗員の良し悪しは決められませんが、安心して海外旅行をするには、このレベルの英語力が欲しい。
普段からいろいろな日常の問題を英語で考える習慣をつけることにより、このレベルへの到達は見えてきます。
英会話力 上級の添乗員タイプ
<添乗英語安心会話レベル>TOEIC 730点~
このレベルならば英語圏でも添乗英会話は問題ないでしょう。
あとは実践で鍛えるのみです。いろいろな経験を積むことによってどのような英語を使えばよいのかが、わかってくるはずです。
このレベルを維持するための努力を惜しまないようにすることが大切です。スター添乗員への道がすぐそこに待っています。