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海外添乗に英会話って必須?
海外添乗をするのに英会話って必須ですか?
この質問はよく聞かれます。
あなたが海外旅行するのに英会話ができる場合とできない場合、どちらがより旅行を楽しめると思いますか?
と置き換えてみると、答えは簡単ではないでしょうか。
ましてお客さんを先導して責任をともなった旅行をするわけですから、やはり最低限の英会話は必要不可欠でしょう。
2011年9月11日アメリカ・ニューヨークで起こった同時多発テロ事件は、10年以上たった現在もいまだ記憶に新しいところです。あのとき ニューヨークへ観光旅行に行っていた団体は、飛行機が運航されず数週間足留めされました。
添乗員には延泊手続き、金額交渉、通信手段の確保といった様々なお客様対応を迫られます。
旅行会社や派遣会社から対応についての指示はありますが、当然、英語でどのように言えばよいかといった細かい指示まではされません。状況によって伝えるべき英語も変化します。
ただでさえテロという特殊な状況下での様々な対応、お客様からの重圧、英語が苦手な添乗員はおどおどするばかりでパニックに陥っていたことでしょう。
英語力の著しい低下
しかし、添乗員の英語力の低下が著しいのが現状です。
添乗員に限ったことではないのですが、英語を苦手と考える人は、どうも英語・英会話の勉強方法、やり方がわからないというのが理由として圧倒的に多いようです。
学校を卒業してしまえば多くの人が英語など日常生活では必要のない日本ではそれも当然のことかと思いますが、海外旅行が容易になった現代、外国人滞在者が身近となった環境がかえって苦手意識を高めているのかもしれません。
外国人に言わせれば「日本語は、ひらがな、カタカナだけにとどまらず漢字も覚えなければならいため言葉としてはすごく難しい。でも、英語はA~Zのたった26個のアルファベットの組み合わせしかないんだから簡単でしょ?」。
そう言われても困りますよね。
では、どのように英語を身につけていったら早くコミュニケーションがとれるようになるのか考えてみましょう。
英語の身につけ方
残酷なようですが、率直に真実をお伝えします。残念ながら簡単に早く身に付く魔法のような方法というのはありません。
- CDを聞き流すだけであなたも英語が身につく
- 中学英語でペラペラ英会話
- これぞ○○な私でも英語をマスターした超学習方
- この単語を覚えるだけでスラスラ英語が話せる
本屋の英語コーナーには、上記なようなたくさんの本や教材が並んでいることからわかるように、巷には学習法が氾濫しています。
しかしこの状況を冷静に見てみると、本来、英語を身につけるというのが目的だったはずが、英語学習法を身につけという目的へとすり替わってしまっているのです。
誰も本当のことをあまり言いませんが、ダイエットと一緒で英語を身につける最大のコツはこれしかありません。
その答えは「地道な努力と継続」。これが単純でありがながら真理です。
英語を学ぶことの目的
ただし、「地道な努力と継続」を行うためのコツというものはあります。
そこで重要なのはいかに効率よく、英語があなたにとって使い勝手のよいものになるのかということです。それには何のために英語が必要なのかよく考えなければなりません。
テストや資格試験の得点を取りたいのか?仕事に必要な英会話ができるようになりたいのか?旅行先でちょっとしたやりとりができればいいのか?
資格試験のために得点が必要なだけの人には、英語での挨拶やトラブル処理、プレゼンテーションのやり方については必要ありません。
あなたにとって英語が何のために必要なのかを意識するのが大切です。包丁も用途によって最適な形が異なるように英語も使う用途によっておのずとマスターするべきものが違ってきます。
海外添乗員に必要な英語力
それでは、海外添乗員に求められている英語力とは何なのでしょうか?
それは、基本的には状況英会話力です。
例えば
- 機内における客室乗務員との会話
- 空港で入国管理官との会話
- ホテル、レストラン、観光地での会話
- ガイドとの会話
- 何かあったとき警察官や医者との会話
それぞれのシチュエーションで、誰とどのような会話が必要か、それにつきるのです。
結論として、添乗に必要な英語力は意思伝達・情報収集語学力です。